図解主義!

図解主義!

図解主義!

他のすべてのレビューが絶賛しているので読んでみた。
なるほど、絶賛するだけのことはあった。
システム開発の上流工程においては、概念データモデリングが重要になってくるが、プログラマが概念データモデリングを学習するにあたってはUMLを使ったオブジェクト指向などに取り組むはずである。
ところがそこがどうしても壁になってしまう人がいる。


文章構造や業務プロセスではなく、権利義務関係を扱ってる点と、章末に練習問題がついてる点です。
いくつかの図解パターンを提示してそれぞれの使い方を説明してくれます。
法律のテキストで図を使った説明はいまや珍しくありませんが、図解自体をここまで丁寧に説明した本はおそらくないでしょう。


この本のどこにもユダヤという言葉はありませんが、前作を読んだ人なら「ああ、そういうことか」と思い当たることがある本です。
前作を読んだことがない人なら、率直に「変わった本だなあ」と思うでしょう。
なぜなら、ものの見方のアングルが他の図解関係の本とぜんぜん違うからです。


およそ著作というものは、読者に新しい水平を見せることだと考える。
その点、サター氏は、衝撃的ともいえる前作に続き、またしても私達日本人に新たな水平を見せることに成功したのだ。
前作もそうであったが、爽やかな外見とはギャップのある深みのある内容である。


家に帰って、改めて一章一章ていねいに進んでいくと、今まで新聞などで読んだことくらいしかなかったような最先端の事業などが、図解にできるようになっている。
見た目は軽いが、侮れない本である。
面白いのでどんどん読み進めるが、確実に頭のなかに何かが残った感触あり。
昔なつかしい、受験参考書・鉄○のような感触である。