失敗学のすすめ

失敗学のすすめ (講談社文庫)

失敗学のすすめ (講談社文庫)

様々な失敗例をあげ、失敗することがやがて成功につながることを示唆してくれる。
また、成功を維持するためには、「現地」「現人」「現物」を心がけるようにとあった。
ようはよく見て、考えて、足を使って、しっかりと直接物事を向き合うということが大切だということだ。


なるほど、体系化がこのようにできるのか、という面で、非常に面白く読めました。


とにかく、人間がなすことの、実際には、半分しか現していない、ということ。
残り半分は、もしかしたら、起こっていたかもしれなかった、失敗という事象。
世の中、確率から言えば、ある事柄(ことがら、なつかしい表現ですね。


そこで目鱗だったのは、「報告は主観的に書く」と言う点でした。
今までは、誰にでもわかるように、感情を排除して、極力客観的に書くのが正しいと思っていたんですが、「知識化」を有効に行う為には、「主観的」に書いて、読み手の印象を強めた方が効果的だと言う解説はとっても為になりました。


これまでは原因分析して客観的に客観的にしようとしていただけですから。
失敗を前向きに捉えることの大切さを学びました。
同じ過ちを繰り返さないために。
自分も後輩も他の部門の人も…