人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉

人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉

人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉

オリジナルはMONEY Japan誌2005年7月号から約1年連載、2007年4月27日邦訳リリース。
1942年生まれのジム・ロジャーズが、2003年5月30日に誕生した愛娘ルールーのために書き下ろした愛情溢れた一冊である。
ルールーとは中国語で『幸せ』を意味するように名付けたようで、解説で『楽楽』のことだろうと説明が加えられている。
題名はウンチク本のようで陳腐な印象だろうが、それはジム・ロジャーズという人を知らない人が描く『絵』だろう。


投資のことも多く書かれているが、投資家ではない人にも強くお奨め。
他人に流されないこと、好きで情熱を傾けられることをすること、徹底的に歴史にしろ経済にしろ勉強すること等ジム・ロジャーズが言うととても説得力がある。
そして投資をすることが大好きでたまらないことが言葉の端々に感じられて、自分自身も投資家として働けることの幸せをしみじみと再確認できた。


僕はこの本を読み、自分で調べて考えて考えて考えて、本当に「これだ!」と思ったものに、自分のすべてをかけよう、と思いました。


1.他者に流されてはいけない2.大好きなことに情熱のすべてを注ぎなさい3.常識はそれほど常識ではない4.世界を自分で見ておいで5.哲学を、つまり「考える」ということを学びなさい6.中国の時代 中国語を身につけてほしい7.歴史を勉強しなさい8.汝自らを知ること9.変化をとらえ、そして受け入れなさい10.未来をみつめなさい11.大衆に逆らいなさい12.幸運の女神は努力を続けた者に微笑む文中の引用で、イギリスの小説化キップリングの言葉が印象に残る。
「イギリスだけしか知らない者にイギリスが本当に理解できるはずがない。
」インドで育ったキップリングならではの言葉で、物事には全て内面と外面があり、いずれもその一方の視点からでは全てを理解し得ないという内容。


愛する愛娘のために、これからどのように世の中で生きていくかべきか、著者は世界的に著名な投資家でもあり、そのアドバイスにはとても説得力があります。
新たな人生をスタートさせるにふさわしい、とても清々しい内容で、とても読後感はさわやかで、私も、周囲に振り回されずに、自分なりの人生をリセットしなければ・・・という気にっせられました。
ある意味、とても現実的な「人生指南の書」と言えます。
著者が60歳を過ぎて生まれた愛娘に対して、これからどのように人生と投資で飛躍して生きていくためにはどうすべきか、という内容は、女性のみならず、すべての人々にとって、格好の人生の羅針盤になるのではないでしょうか?