冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見

冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 (日経ビジネス人文庫)

冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 (日経ビジネス人文庫)

報道番組を事実のように観るのは愚かだ。
それは悲劇のほんの一場面を切り取っているに過ぎない。
ジム・ロジャーズのように世界中を旅して自分の目で物事を見てみないことには本当のことはわからない。
とはいえ実際に世界各地を旅する資金も自由もない私に、この本は世界の国々の一端を興味深いものとして伝えてくれた。


投資家として成功したのもうなずけるといえるほど大変示唆にとんだ鋭い視点で語られていて優に300ページを越すボリュームをまったく感じさせずわたしを引き込んでくれました。
、わたしもその場にいたような感覚といえばよいだろうか‥各国の状況を目の前で起こっている出来事を大局的に捉えていて、すごくべんきょうになりました。
ただ旅行をしていても見るところは見るし、考えるところは今後にすぐ活かしていく姿勢などはさすが。


中でも、ブラックマーケットや入出国手続きの煩雑さを題材とした政府・通貨の健全性を確認する作業は、どの章にも出てきますが、非常に参考になりました。
また、政府に対する批判的な見解は手厳しいものがありますが、現地の人々を愛してやまない著者の、期待の裏返しであるように思います。
時として、冷徹な物事の見方で現実を直視させられますが、物事の本質を見極めようとする姿勢が伝わってきます。


歴史の本って、どうしてもつまらないことが多いものだが、この本からは実用的なことも含めて色々なことを知ることができた。
日が経ったころにもう一度読みたい。


言わずと知れた投資家ジム・ロジャーズ、ちょっと変わったお金持ちですが、3、4年前に筆者が予想した未来の展望が現在かなりの割合で的中していることがわかります。
旅行好きな方には、自分の行ったことのある地域がこのお金持ちにはどう見えるのかがわかり、とても興味深いと思います。
日本に対する分析についても是非読むことをお勧めします。
移民に対しての考え方はとても参考になりました。