赤い楯―ロスチャイルドの謎〈3〉

赤い楯 ロスチャイルドの謎3 (集英社文庫)

赤い楯 ロスチャイルドの謎3 (集英社文庫)

「攻撃して、相手を倒すことによって財産をせしめなくともよい。
近親結婚をくり返すことによって、分散していたオート・バンクの資産は一ヵ所に向かって集中してゆき、かなうもののない一家族に集中する。
」「思想書など何百冊読んでも頭はよくならない。
家系図を描いて、そこに利権を書き込んでゆくと、ほとんどの悪事の答が浮かびあがる」サロー仏首相と独裁者スターリンの驚くべき近親婚。




外へ出ようというなら、語学を学ぶ前に、丸い地球の歴史を知っておくべきであろう」「政治家だけを取り上げて戦争の発端を論ずるような歴史観は、今日まで多くの知識人が犯してきた重大な過ちである」「キリスト教徒が中世の暗黒時代、ユダヤ人に許していた職業は、"ダイヤの研磨"か"金貸し"しかなかった」「「歴史は女で作られる」-「歴史は夜作られる」、この名言を体現する女性たちについては、歴史上の体系的な記録がほとんど痕跡さえ残っていない状態である」世界最大の産業"石油"が誕生した19世紀末、「ロックフェラーがヨーロッパの産業共同体にダンピング攻勢」 ⇒ ロスチャイルド対ロックフェラー対クルップという三つ巴の利権争奪戦 ⇒ 第一次世界大戦世界最大の化学トラスト「IGファルベン」1925- 後年、アウシュビッツ強制収容所を経営。
総合化学会社「ICI」1926-。
⇒「当時のヨーロッパを二分する超マンモス企業の誕生と対立」 「実はここに芽生えた敵意こそが、第二次世界大戦の最も大きな誘因になろうとしていた」


イスラエルを建国することは、ユダヤ人を追い出したいと思うヨーロッパの、多年の願望だったのである。
イスラエルユダヤ人の国ではなく、ヨーロッパによって創られた国であった」


ローマ法王を取り巻く黒い法衣を着た参謀たち、ことに枢機卿と呼ばれる緋色の法衣をまとった七十人の最高権力者が、このカトリック教会総本山の金庫の鍵を握り、法王を動かしているのである。
彼らは世界各地に散らばり、それぞれの国家や地域で聖なる献金を受け取りながら政治と経済に絶えず目を配り、懺悔室でさまざまな階層の人間の告白に耳を傾けて世情をつかんできた」「アンブロシアーノ銀行が世界各地の幽霊会社に不正融資をおこない、その投資ビジネスのパートナーがローマ法王バチカンだった、という信じ難いスキャンダルが明るみに出てきた」1982・6・17 アンブロシアーノ銀行本店の五階からグラツィエラ・コロケルが投身自殺 1982・6・18 イタリア最大の民間銀行「アンブロシアーノ銀行」の頭取ロベルト・カルヴィの首吊り死体が、ロンドンのテームズ河にかかる橋の下で発見「特に問題となり、社会が衝撃を受けたのは、神聖なるカトリック教徒の総本山「バチカン銀行」がこれに関与し、兵器メーカー、ポルノ出版社、避妊用ピルのメーカーといった、信徒にとって悪魔的な企業の株をバチカンが所有していたことである」「サダム・フセイン=イスラエル諜報機関モサドがアラブ世界に送り込んだ高級エージェント」