上司は思いつきでものを言う

上司は思いつきでものを言う (集英社新書)

上司は思いつきでものを言う (集英社新書)

回りくどいなどと批判が相次いでいるようですが、本書はギャグとして書いており、学術書ではない事をお忘れなく。
ストレートに書きすぎたら面白くないでしょう?上司を馬鹿にするのではなく、「上司が馬鹿だと仮定したら」の一文には、納得。
著者の橋本氏の罠に見事にハマった感じがしました。


本書を読んでみると、往年の癖ある口調は後退したものの、やはりしつこく繰り返す口調は健在ですが、考えるトレーニングには恰好の素材を提供していますので、著者との迷走を是非とも楽しんで下さい。


三部作を通してしつこく言っていることは、「日本人よ、もっと人間的になろうぜ。
」ということです。
まわりくどい言い回しや、話題の乱雑さに拒否反応を起こす人もいるとは思いますが、そこは粘り強く、それこそ人間的に付き合ってみてください。


が、それが話題になったのは「現場」だけでした。
その上司は社長に近い偉い人でした。
だから「現場」のことなどおかまいなしです。


はやりのジャンプシンキングまで体感できて、お得な1冊だと思います。
起業をして大成功をするのも、このタイプですね。
それがサラリーマン論を語るのですから、かなうわけがありません。
頭よすぎ!!