冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行

冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行 (日経ビジネス人文庫)

冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行 (日経ビジネス人文庫)

著名投資家ジムロジャーズのバイクでの世界一周を描いた紀行文。
著者は冒険投資家を名乗っているので、紀行文と呼んでは失礼でしょうか、冒険記と紹介するほうが喜んでもらえるかもしれません。
投資本を読み漁っていた時期がありましたが、投資家の紀行文を読んでもしかたないかな、知りたいのは引退した投資家の旅の記録なんかじゃなくて投資手法なんだよなんて感じもあって長く手が伸びませんでした。
でも、それは間違いでした。


面白い「冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 」を読んだ後に、本書を読んだためそこまでの新鮮味はなかったものの、変わらず、ジムの鋭い世界観を窺い知ることができた。
旅行記としても面白く、ビクトリア瀑布やイグアスの滝など、世界三大瀑布に興味を持つことができた。
海外旅行にいく前に、ジムの世界観をあらかじめ確認してから行くと、実り多き旅になるだろう。


冒険記、地理や歴史の勉強、経済や投資の勉強。
エンターテイメント性、教養、実利の3点を 高いレベルで併せ持っていて、私が読んだなかで、 最もエキサイティングだった本の中の一冊です。
「金持ち父さん」や村上龍氏も絶賛。


政府の経済への介入を徹底して批判している点も印象的。
日本でジム・ロジャーズに似ている人は誰だろう?と考えてみたが、思いつかない。


村上龍氏絶賛との表紙から始まる本ですが、それすらも過小広告でした。
非常に読みやすい、冒険小説としても、楽しい本ですが、折々に、ちりばめられた本物の知性と教養に、ただただ、感服するのみです。
株式投資に何が必要か。
投資家必読の書です。