大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代

大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代

大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代

私は、35年前ゴムの先物取引を行い、大損をした。
知識や経験、日本もきちんとした法律がなかったこともある。
この本が、2005年の6月に出版されているとは、思わなかった。
この2〜3年、商品が高騰した。


分かり易い言葉で綴られているので大変助かりました。
個人的な好みを言えば、残念ながら商品は相性が悪いなと。
利ざやのみでそれ単体が利益を生み出さないので。


実際、私はこの本で、商品の知識と、新興国の知識と二つの大きな流れを見ました。
あと、ジムの初心者でもわかりやすい語り口。
入門書として買ったつもりでしたが、それ以上のものを得ました。


その点、ジムと同じ位有名なソロスの本は余程の好き者以外は難解すぎて手にしない。
当方、先物歴は約10年あるがそれなりの経験ある人間が読んでも新鮮である。
驚くべきはジムの文章力か!これは翻訳家の方の力も大きいと思うが、次のページをめくらせる文章力は書いてある内容と共にこの本の魅力である。


昨年の今時分、米国のハリケーン騒動で「一時的」と思われた原油70ドル台は、今や「常識」。
著者の「中国ひいき」は有名だが、「一度ならずクラッシュの危険は当然ある。
その時こそ、最大の投資のチャンス。
」というのは、中国株投資家だけでなく、傾聴に値するものだろう。